こんにちは!今日も迷走しているのとちゃんです。
離婚関係で度々話題に上る機能不全家族。
機能不全家族とは、一般的に家庭に存在すべきとされる機能(子育て、団欒、地域との関わり等)が健全に機能していない家族のことを指します。毒親、DV、ネグレクトといったものも含まれており、機能不全家族で育った被害者は結婚してから加害者になるとよく言われています。
私自身、夫に「お前に思いやりが無いのはそういう育て方をされているからだ」と指摘されています。
私が育った家庭事情と一緒に、夫にそう言われた経緯を振り返ります。
母は自閉症スペクトラム
私の母は病院で診断済みのアスペルガー&ADHDです。特徴としては空気が読めず、他人の気持ちを推し量ることが出来ません。
知能面ではむしろ優秀な方で、幼いころは神童扱いされています。特に歴史オタクで、今でもクイズ番組を見ているとその博識ぶりに驚かされます。しかしその鼻につく優秀さと空気の読めなさから、学校生活ではずっといじめられていたそうです。
そんな育ち方をしたせいか、他人から何かを言われると全て攻撃と捉えます。
何を言っても、
「全部私が悪いんでしょ」
「私のせいなんでしょ」
と逆ギレされてしまう状態です。
父はモラハラ気質のカサンドラ
父は元々モラハラ気質で「家事と育児は女の仕事」と思っていました。共働きだったにも関わらず、家仕事は全て母に押し付けた状態。自分は毎日パチンコに行って帰ってきて晩酌してお風呂に入って寝るだけの生活をしていました。
そしてそれに耐えられずに母がヒステリーを起こす度に自分は悪くないと夫婦喧嘩、そして遂には家庭放棄をしてしまいました。追い詰められた母は自殺未遂を繰り返し、何度も救急車で病院に運ばれていました。
その頃のことを振り返って父は、
「家では誰とも関わらないようにしていた」
「いつ離婚してもいいように子供(私)には愛情を注がないようにしていた」
と言っています。
確かにその発言通り、私の幼いころの記憶は、いつも父に置いて行かれて走って追いかけて、こっちから手を握っても振りほどかれているような悲しいものばかりです。
祖母は過干渉で過保護
母の発達障害を祖母は分かっていたのでしょう。結婚当時から我が家は母方の祖父母と同居していて、祖母は共働きの母を助けていました。
しかし、そのやり方はあまりにも過干渉で過保護、そして孫に対する期待もとても大きかったです。
私はあまり記憶に無いのですが、中学時代の友達に聞いてみるともの凄い期待のかけられ方をしていたようで、確かに志望校は県内トップ校でしたし、塾にも通わされていました。そしてそんなに勉強を頑張ったにも関わらず、「就職は地元で」「女の子が残業・出張なんてもっての他」と言っていました。
私が働き出してもその考えは変わらず、残業して21時を過ぎたら会社まで様子を見に来ていました。そしてそれに不満を言ったら、
「だって心配だったから」
と言って、悪びれた様子は全く無いのです。
こんな家庭にはしたくないとずっと思っていたのに…
やがて結婚した私は、自分が育ったような家庭には絶対にしたくないと強く思うようになりました。
理想の家族像を一人で描くようになり、それを押し付けられた夫が窮屈に感じるようになったのも仕方がないことかもしれません。私は結婚生活に失敗してしまいました。
では、やはり、機能不全家族で育ったら結婚してはいけないのでしょうか?
こんな私が言うのもなんですが、私は決してそうは思いません。
機能不全家族で育ったら”普通の家庭”を目指さなくていい
自分の家庭が機能不全家族だったと気づいた人の多くは「だったら自分はちゃんとした普通の家庭を目指そう」と考えます。この、”普通の家庭”とは何でしょうか?
仲の良い両親と子供が一緒に暮らしている家庭でしょうか?
子供が中学、高校、大学と進学して就職できるような家庭でしょうか?
家族みんな健康で障害もなく、貧乏ではない家庭でしょうか?
私は、そんな普通の家庭の定義にとらわれる必要はないと感じます。
別居婚や事実婚、中卒、発達障害にカサンドラなどなど、色んな家庭や家族の形があると思います。そして今挙げた家族の形は、恐らく現代社会において一般的なものではないでしょう。”普通の家庭”では無いのです。
ですが、これらは全て不幸せなことではありません。本人たちが笑って幸せに過ごせているのであれば、それで良いんです。
別居しているから機能不全、家族の中に発達障害が居るから機能不全になるとは必ずしも限りません。一般的な家族の形じゃなくても、自分にとって幸せと呼べる家庭環境であること。自分にとっての幸せとは何か、その答えが自分自身の中にあって、それを理解してくれるパートナーと運良く出会えたなら。
機能不全家族で育ったとしても、結婚して良いと私は思います。
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